この薔薇が私を裏切る事はないような気がします。
何年一緒にいるだろう?
『すき』
と
『きらい』
が入り交じった薔薇。
私が唯一大事にしているハイブリットパーペチュアル系のオールドローズです。
数年前、HPの薔薇を手に入る物全部育ててみました。
でも、手元に残したのはこの子を含め3本だけ。
Sidonie
年々好きになる薔薇
青みが強いピンクの薔薇は好きじゃないし、
『シドニー』って名前もどうにかならない?と思ってる。
葉も固くてツルっとしてるし・・・どちらかというと・・嫌だな。
でも!
花開くとそんな事はどーでもいいと思うのです。
だって、花の何処かが必ず欠けて咲くんですもの。
あっちの子もこっちの子も歪で・・・愛らしく申し訳なさそうに咲いています。
その姿に毎年、毎回、
「参りました〜!」
と、ひれ伏してしまう私です。
いびつ。。。
なんて可愛いのでしょうか。
欠けた花形には白でもなく赤でもなくこの凡庸なピンクが似合う、とも思います。
とても好きな薔薇です。
魔法を感じる薔薇でもあります。
ほんの少しバランスと分量が違っていたらきっと良くなかった筈だから。
気難しいイメージのオールドローズには今でも殆どの方が見向きもしないそうです。
だから?ある薔薇屋さんで私は「オールドローズの人」と呼ばれていたそうです(笑)
(10年くらい前はオールドしか買わない見ない人は珍しかったのだそう。)
こんなに素敵なのに・・悲しいな。
魔法で溢れてるのに。
見える人、見たい人にしか見れない魔法なのでしょうか。
少数派の天の邪鬼がこの薔薇を特別に愛し、
遠い過去から今へ残してくれたのですね。
オールドローズ、薔薇とはそういうものかもしれません。
背景には薔薇の数だけ物語が、きっと。
フランスの天才育種家、ヴィベール。
天才は欠けた花を敢えて世に出したのでしょう。
痺れますね!
普通の美しい薔薇に飽きてしまったら。。是非♪