夕刻、小夜の激しく吠える声に振り返ると、
ゆらゆらと陰が揺れていました。
まるで生きているかのように。
ああ、この光、
秋がやって来たのですね。
秋は好きだけど、
熟れた柿のような橙色の夕焼けは好きじゃない・・・
まるで答えを迫られているような気持ちになるから。
誰だって何かから目を背けたい時があるはず。
きついオレンジの夕焼けは嫌い・・・
でも
秋の夕焼けが生み出す陰影にはもう何年も魅了されています。
何度見てもドキドキします。
子供の時からかもしれませんね。
家を建てるとき叶えたい条件の中に「寝室の無い家」というのがありました。
設計士一同、誰〜も理解されませんでした(笑)
季節や気分や光の具合で好きな場所に眠りたかった。
和室とかLDの片隅とかパウダールームとか玄関(!)とか納屋(!)とか、時にゲストルームで・・・
だから玄関や納屋の横幅は広めに3メートル近くとりました。
変な場所で眠ると楽しいのは私とおチビさんだけみたいですが(笑)
どこでも眠れる家にしたかった。
決まった部屋で眠るのが苦手・・です。
引っ越しと旅を繰り返したせいかな?
良いお年頃なのに落ち着きたくないのでしょうか。
同じくPCも移動を繰り返しているのですが、PCはいま玄関!です。
古い古いフランスの玄関ドアの扉から見える秋が素敵だからこの場所へ。
このドアには開閉扉がついています。
其処から差し込む光と風と陰の美しさは。。言葉を無くします。
PC机を移動して、私も毎日秋の陰影に包まれています。
私の好きな人が悲しいと私も悲しい。
でも、私が悲しいと私を好きな人が悲しいのね・・・
良い一日を!